たどル
2014年10月21日火曜日
閉じ込めた箱の蓋を開けて、世界に溶かしてしまおう。
求めすぎて溢れた意味を、世界に溶かしてしまおう。
まだ意味ではなく、すでに意味ではない。
記憶の影が消え去る前に、拒むように視界が揺れて、
あの日の出来事は、美しい色だけを残して空白と化してしまう。
時が経てば、この記憶もさらに霞んで、ぼやけて、脳は忘れてしまうだろうか。
目は、鼻は、耳は、新たな感動ばかりを集めるだろうか。
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