2014年10月26日日曜日

空白を作るという展示






現実世界から主題を取り除く。

空間に作品はなく、あるのは削ぎ落とされて最小化されたQRコード。

非現実世界への入口。

部屋の隅からは、囁くように、呟くように声が流れる。

空白とされるものを音によって空間に充満させる。

空白は減らすだけでなく増やすこともできる。

作品は全てブログの中。


















スペースをお借りしたデザインフェスタギャラリー原宿さんのブログにレポートを掲載して頂きました。ぜひご覧になってみてください。








2014年10月23日木曜日

  












昨日の夜は変な夢を見た
砂嵐のような夢
幼い頃は何度も見ていた夢

いつからか見なくなり
いつの間にか存在を忘れ
私も大人になるのだろう

「変わらないでいようね」

いつか誰かと交わした言葉が
とても無情に感じる

強く吹いた風に
大切なものが飛ばされないよう
ぎゅっと拳を握った私は
まだ子供でも大人でもないのだろう





2014年10月21日火曜日

     








いくら涙を流しても
身体にこびりついたもの

それでも人には見せられなくて

背をむけて

静かに
身体の中に溜め込んだもの
全てを吐き出した

また振り向けるときがきたら

何でもない日常に戻る





      









凝縮された二次元は永遠の自由を与える。
この30センチメートルは何を語るだろうか?
今、我々の視線は呼吸する。
湿度は沈黙を安らぎに変えた。
最適解を求める身体は、影を切り離した。
従順な錐体細胞は無彩を覚えて睡眠した。
論理性を欠いた正午過ぎよ。








       









昨日までの命は、今日、なくなった。

生の隣で死が顔を出す。

少し触れてしまえば尽きてしまうような、そんな儚いものだ。

奇跡的な生の感動が繰り返す。


何てことない僕らの日常。

         









閉じ込めた箱の蓋を開けて、世界に溶かしてしまおう。
求めすぎて溢れた意味を、世界に溶かしてしまおう。

まだ意味ではなく、すでに意味ではない。

記憶の影が消え去る前に、拒むように視界が揺れて、
あの日の出来事は、美しい色だけを残して空白と化してしまう。

時が経てば、この記憶もさらに霞んで、ぼやけて、脳は忘れてしまうだろうか。
目は、鼻は、耳は、新たな感動ばかりを集めるだろうか。










        








大きな壁にぶつかった時
その壁を乗り越える方法は
ひとつじゃないはずだ。

前を見て
先の自分をイメージして。

変化を楽しむ。

その先にいる自分は

かっこいいだろう。












空白  







ぽっかり空いた穴

抜け殻みたいに

すべてが不確かで虚ろで

空ろで洞ろで

穴に落ちていく

私が失われていく







空白




ああ 今日も人が多い 

大抵の事はネットで解決する

いつの間にか全てが与えられていた

突然此処に何もなくなって誰もいなくなったら

他人との隙間を埋めたくなって

もっと何かを作りたくなって

一人じゃないという確信が欲しくなる

満たされたいと願い行動する

私の中で何かが始まる

その為の 空白



空白    



意味のないことだから
空白なのか。
わざと見えないふりをして
空白にしたつもりなのか。

ばらばらになったピースをかき集めて

少し形が違くても
無理やりはめ込んで完成させていた。

終わりにしたくても確かに余るピース。

消してくれるのは時間だけか。
膝を抱えてじっと時が過ぎるのを待つのか。
それとも新たな記憶で上書きするのか。

「空白」
空白を作ろうとしなくていい。
新しいピースを手にとって
空白を埋めよう。

それは前よりも
ずっと素敵な絵になるはずだ。






空白











文字の一つ一つに彼女の顔を思い浮かべた。
胸の中に暖かさがしっとりと広がる感覚。
この空気が冷めないうちに、好きだと何度も伝えよう。
季節は秋と冬の間、1年前のことを思い出して、寒さも柔らかに感じる。
悲しみさえもひととき幻かと思うほど。
慣れない駅の前では、誰かが歌っている。
こうして愛してると口ずさんで笑う日が、ささやかに続けばいい。
僕の口から零れるのは、いつだって愛のある言葉であればいい。








ありのまま









浮いてなんかない。
浮いてなんかない。

少し顔を上げてみて。

浮いてなんかない。
僕らは浮いてなんかないんだ。













2014年10月13日月曜日

展示



デザインフェスタギャラリー原宿にて、
10月21日(火)〜23日(木)の3日間にわたり、展示会を行います。


昨年12月の企画から、10ヶ月ぶりに表現の場を持つことができました。
その間の空白。これをギャラリー空間に詰め込みます。


「空白を作る」のに作品を制作するという一見矛盾した行為。
僕たち自身も、どんな空間に仕上がるか、どんな展示になるか、楽しみにしています。


お時間ありましたら、ぜひ足を運んでみてください。
会場で皆様とお会いできることを楽しみにしています。
























Make a blank.